
乙画廊「猫の中の猫展」
出展中の新作です。
会期も終盤なので全貌公開します。
「常世より慕情を込めて」
「常世(とこよ)」とは、死者の行く永遠の世界。
手に持っているマリーゴールドの花言葉は「別れの悲しみ」
この猫さんは、天命を全うし、天へと旅立つ前の姿です。
こういう別れというのは共に生きている者たち全ての宿命です。
でもいつも見送る側の心情などに焦点が向けられがちですが、
旅立つ側の心情はどうなのだろうと考えたのがきっかけです。
この猫さんはとても大切にしてもらい、愛されて過ごしてきました。
もちろん別れの悲しみ、切なさは感じておりますが、
自分が幸せだったことその感謝の気持ちを伝えたく
きっと飼い主さんの夢枕にでも現れたのでしょう。
なので、切なげながらもうっすらと微笑みを浮かべたような表情にしました。
今回はそんな絵です。
お迎えも決まり、またこの子は新たな場所で幸せに暮らすことでしょう。
とても嬉しいです。
会期は14日(土)までです。
沢山の方にお運び頂けましたら幸いです。
宜しくお願い致します。